同じ「仕組み」の中での脅威だからこそ、仕組みを知ることで対処もある程度まで可能です。
悪意を持った第三者が様々な脅威を生み出していますが、この「脅威」も皆さんがお使いのパソコンやインターネットの仕組みを利用していることには変わりなく、例えばネットワーク経由での脅威を根本的に遮断するには、ネットワークケーブルをパソコンから抜いてしまえばよいのです。つまり同じ仕組みの中での「脅威」ですから、仕組みを知ることで、特に特別なモノを用いずに、実は大半のセキュリティ対策を施すことができるのです。
例えば、以下の事柄を実施することで、かなりの確率で脅威を振り払うことができます。
メール経由のウィルス感染 |
- HTML形式のメールを表示させないように設定(テキストのみでの表示)
- 不用意に添付データを開かない
- 使用しているメールソフトのパッチ当てやバージョンアップを怠らない
etc....
|
Web経由でのウィルス感染 |
- あまり見知らぬサイトを閲覧しないようにする
- webブラウザのセキュリティ設定を事細かに設定する
- 不用意にプログラム等をダウンロードしない
etc....
|
プライバシーの侵害
(データ漏洩など) |
- ブロードバンド回線なら、モデムやルーターでのセキュリティ設定項目を事細かに設定する
- パスワードの管理などを適切に行い、パスワード変更などを怠らない
- 不用意にインターネット内外で個人情報を明かさないようにする
etc...
|
スパムによる被害 |
- スパムに返信したり、本文中のリンクをクリックしない
- Web サイトやニュースグループリストなどに自分のメールアドレスを掲載しない
- 信頼できない相手やサイトには、自分の主メールアドレスを渡さない
etc...
|
必然的に、セキュリティ対策を講じれば講じるほど、そもそもの利便性が犠牲となります。
同じ仕組みの上での利便性、そして脅威ですから、脅威を単にふりほどくことを最優先すれば、当然利便性は犠牲となります。つまり、適切なセキュリティ対策とは、仕組みを熟知することで適切な処置をバランスよく積み上げることといえます。しかし、年々このような脅威は巧妙さを増しているのが現状で、一般的な対処や対策方法では効果を上げることが難しくなってきています。
もちろん、一般的というレベル以上の知識や技術を習得すれば対処も可能ですが、もはや現実的でないといえるレベルに到達しつつあるのです。
|